大切な人がいるので、パリでHIV(エイズ)検査を受けました。

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こんにちは!旅する自由人、AYA(@ponvoyage)です。

 

突然ですがみなさん、HIV(エイズ)検査って受けたことありますか?

女性・男性ともに、ない、と答える人が多いんじゃないかなと思います。

 

わたしは、フランスでワーキングホリデー中に現在のパートナーと出会い、エイズ検査を受け、この検査がどれだけ大切なものかということを実感しました。

 

いきなり何を言い出すんだ!?と思う方もいらっしゃると思います。びっくりさせてごめんなさい。でも、多くの人に聞いてほしいんです。知ってほしいんです。

自分自身だけではなく、自分の周りにいる大切な人のためにも知ってほしい、エイズとその検査の大切さについて、今日は書きたいと思います。

 

 

HIVとエイズってなに?

一生治ることのない感染症、という認識は多くの人が持っているかもしれません。

その昔「神様、もう少しだけ」というテレビドラマでその名が知れ渡ったので、知っている人も多いかもしれませんが、今一度どんな病気なのか確かめてみたいと思います。

 

HIVとは?

HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを"免疫"といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。

引用:HIV・エイズって何? | HIV検査・相談マップ

エイズとは?

HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖します。このため、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。この病気の状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と言います。代表的な23の疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。

引用:HIV・エイズって何? | HIV検査・相談マップ

 

ひとことで言うと、HIVは、人を病原体から守る細胞に感染するウイルス。

エイズは、HIVというウイルスに感染し病気になった時の状態ですね。

 

エイズは、医学の進歩で発症を遅らせることは可能になってきているようですが、完治することは未だできない病気です。一生治らない、死に至る危険性のある、恐ろしい病気です。

 

エイズ検査という言葉を改めて知ったきっかけ

知らなかったわけじゃないけど、意識したことがなかった

エイズやHIVって、小学生の保健の授業とかで習いますよね?

だから、知らないわけではなかったし、怖いとも思っていました。

もちろん、今まで付き合った人も何人かいたし、性行為も行いました。わりと普通のことだと思います。

 

でも、エイズやHIV。どこか他人事でした、ずっと。

 

フランス人パートナーのひとことが、検査のきっかけに

わたしは2012年の4月からフランスのパリに1年間ワーホリで滞在していました。そして、滞在から半年ほどたった頃に今のパートナーに出会い、その日から帰国までは一緒にいない日の方が少ないほど一緒にすごしました。

 

そうすると、自然に体の関係が生まれてきたのですが、そういう関係になって1ヶ月とすこしたったころ、衝撃ともいえる一言を彼に言われました。

 

「AYAって、エイズ検査受けたことある?」

 

ずどーーーーーん!

当時のわたしは、本当にそんなかんじの衝撃を受けました。

でも、みなさんももしこう聞かれたら、わたしと同じような衝撃を受けるんじゃないでしょうか?

 

「はぃ???エイズ?なんで???わたしが?疑ってるの?????」

という感じで、頭の中で「???」がかけめぐりました。

 

だって、日本人同士で新しい彼氏とかとセックスする時に「ねぇ、あなたエイズ検査受けてる?」なんて確認しないじゃないですか?したこと、ありますか?わたしは、それまで確認したことはありませんでした。

だから、こんなに身近な人から「エイズ」という言葉が出てくるなんて正直びっくりしました。もちろん検査を受けたことはなかったし、それまで生きてきて受けようと思ったこともありませんでした。

 

避妊具は誰と付き合った時も、毎回絶対に使っていました。でも…

わたしは、彼にこの質問をされてから、急にこわくなりました。

 

避妊具(コンドーム)は絶対ではない

中学生〜高校生くらいになってくると、彼氏彼女もできはじめて、友だち同士で性の話とかもめっちゃくちゃするようになるし、実際に体験する人も出てきますよね?

それは全然いいことというか、普通のことだと思うのですが、そこで問題になってくるのが「避妊」。

 

避妊は、その名の通り妊娠を避けることで、一般的に広く使われているのはコンドームですよね。みなさん、使ってます?コンドーム。男性も女性も。

 

でも、そもそもコンドームをつけていたとしても、100%絶対に妊娠しないなんて言えないわけで、それって妊娠だけでなくエイズを含めた性感染症にも言えることなんですよね。

コンドームつけてたって、エイズになる可能性はあります。

オーラルセックス(性器を舐めること)でも感染することがあります。可能性は低いと言われているようですが、0ではありません

 

生きた心地がしなかった

先ほども書きましたが、わたしは今までの性行為で避妊を怠ったことは絶対になかったのですが、いざ、こうやって質問されると、なんだか行き場のない不安がわたしの心を埋め尽くしました。

だって、きちんと専門機関で検査して「自分はエイズ(HIV)に感染していない」という結果を持っているわけではなかったから。

 

今まできちんと避妊具は使ってきたけれど、オーラルセックスはしたことがある。

何かの間違いで感染している可能性だって、ないとは言い切れない

ど、どうしよう…?

 

ぐるぐる考えすぎて、それからしばらく生きた心地がしませんでした。

  

検査を受けに、パリの病院へ

検査を受けようと決心した

パートナーに「検査受けたことある?」と聞かれたその日から、ずーっと絶望的な気持ちでした。

今だから言えるんですが、パートナーや友人のために料理を作っている時なども、心の中ではものすごく心配していました。

作っている最中に、指とかを切って料理に血ついちゃうかもしれないし。

 

「もし自分がエイズに感染していたら、この人たちの人生をグチャグチャに狂わせることになるんだ…」そう思うとどうしたらいいかわからないほど落ち込みました。

 

でも、そんなふうに自分一人でずっと悩んでいても仕方ありません。

「検査に行って、真実をちゃんと知ろう!」と決心しました。

 

飛び込みで検査に行きました

もうだいぶ前のことになるので、日にちなどは詳しく覚えていないんですが、年明けすぐだったかな。まだ新年あけたばかりで閉まっている場所が多い中、検査を受けられる病院を調べ、行ってきました。

 

本当は予約しなきゃいけなかったんだろうけど、フランス語にあまり自信がなかったのと、急いでいたというか焦っていたわたしは飛び込みで受付に。

 

受付でHIV検査を受けたいと伝えると、受付の方は快くOKしてくださり、しばらく待ってから診察室に呼ばれました。

ちなみに料金は無料でした。

そこで、おばあちゃん看護師さんに「心配な性行為をしたのはいつ?」などと質問されました。

かなり優しく対応してくれて、不安だった心に染みわたって泣きそうだったのを覚えています。

 

そのあとに血液検査をして、少し先生と話して、結果は一週間後と言われその日は帰宅。検査結果を待つ間はとにかく早く過ぎて欲しいと思っていました。

 

検査結果

そして、一週間後。

検査結果を聞きに再び病院へ。

 

受付を済ませ、先生の部屋に呼ばれます。

この時が一番ドキドキしていました…もうほんっと死ぬかと思った。

 

結果は、陰性!!よ、よかった…(;_;)

 

先生から「なにもないよ」と言われた時、安堵からからだ中の力がすーっと抜けて行きました。

本当に受けてよかったと、心から思いました。

それまで感じていた行き場のない不安や絶望感はきれいさっぱり全てなくなり、今までのことも気にせず過ごすことができました。

 

ちなみにB型肝炎、C型肝炎も一緒に調べてくれたみたいで、どちらも陰性でした。

 

フランスはセックスを大切にする愛の国 

フランスは、ヨーロッパの中でもHIV感染者の多い国と言われています。

そういった背景から、若い人でもHIV知識があり、検査や感染について敏感だったり、HIVに感染しているか?と問われることが日常的にもたくさんあるそうです。

例えば、婚姻届を出す時や、アパートを契約する時。日本じゃ考えられませんよね。

 

そして、フランスは愛の国。セックスも、とても大切で欠かせないものとしています。

でも、そういった行為によって、もしかしたら病気に感染し、大切な人を傷つけてしまうリスクも負うということ。

それをきちんと理解し避けるために、そして大切な人を守るために、検査や、避妊をしっかりと行う人が多いです。

 

エイズ=他人事だと思っていませんか?

日本人は危機感がなさすぎる

高校時代とか、短大に進学してからも、理解できなかったことがあります。

それは、平気で避妊具を使わない人が多いことです。

 

よく高校の時とか、「生理がこない…」なんて悩んでる女の子、いませんでしたか?

彼氏とゴムなしでやっちゃったんだけど生理がこない、中で出してないのにどうしよう!?とか。

そういうの、理解できなかったんです。

「悩むくらいならどうして避妊しないの?」って。

でも、当時理解できなかったのは、妊娠するかしないかの問題。

 

エイズ(その他の病気も)にかかるから、という問題で、どうしてゴムなしでやっちゃうのかな?とは、わたし自身も全く考えたことがありませんでした。

これは当時のわたしも含めて、本当に危機感がない日本人の姿だと思います。

 

不特定多数の相手と体の関係を持つ人たち

これ、意外に多いと思うんです。

Instagramの手書き投稿とか見ていても、出会い系アプリを使って出会った男性と片っ端から体の関係を持ち、どんなセックスだったかなどをくわしく書いて投稿している方もたくさんいたり、ツイッターでも高スペック男性と情事を繰り返す「暇な女子大生」さんとかすごく有名です。

 

別に悪いこととは全く思いません!誰しもそういう時期ってあると思うし。

 

ただ、不特定多数の人とセックスをするということは、それだけHIV感染を含めた、病気にかかるリスクも増えるということなので、少しその点が心配だなぁ…と。きちんと病気のことをわかって対策していたり、何もなければいいですが、もし気をつけていなくてあとから取り返しがつかない、なんてことになったら大変です。

 

日本のHIV感染者数

2016年の、日本のHIV感染者は約28300人と言われています。

その中で、検査を受けずに自分が感染していることを知らずにいる人が5800人もいると見られています。

 

研究代表者で、北海道大学大学院医学研究科の西浦博教授によると「感染に気付いていない人は、予防をせずに性行為などをしてしまうため、他人を感染させてしまうリスクが高い。早急に対策をとらないと、感染の拡大が進むおそれがある」と指摘しています。

引用:日本:2016年HIV感染に気づいていない人が5800人を超える | お知らせ | 国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)

 

他人事ではなく、自分にも感染するリスクは十分にある

こんなに大きな病気に、まさか自分はかからないだろう。そう思っていませんか?

わたしも以前はそう思っていました。

けれど、日本では1985年に初めてエイズ患者が報告されてから、HIV感染者・エイズ患者の数は増え続けています。

この結果は、先ほど書いたような「危機感のなさ」が一つの原因かなと思います。

 

自分にも、人にも、誰にでも過去があります。

自分の元彼の、元カノの、元彼の、元カノの、元彼がもし感染していたら…?

その過去が、もしかしたら今、大切な人を蝕む凶器になるかもしれない。

そう考えたら、エイズ検査や避妊具をつけることへの意識も、変わってくるのかな…と思いました。

 

検査を受けよう

無料・匿名の検査を受けに行く

この記事を読んで少しでも心がザワザワした人は、今すぐ検査を受けに行くべきです。

わたしのように、モヤモヤと悩む時間はもったいない!さっさと検査して結果を出してしまいましょう。そのあとのことは、そのあと考えましょう。

 

無料で、しかも匿名で検査できるところはたくさんあります。

「エイズ検査 無料 地名」とかでググりましょう。

 

セルフチェックで検査する

病院や保健所に行くのはちょっと怖い…人目が気になる…という方もいると思います。

そういう方には、有料にはなりますが、自宅でできるセルフチェックのキットが売っています。自分で自分の血液を取り、送り返して検査してもらうものです。

HIVセルフチェックキットを購入する

 

おわりに

ここまで読んでくださった方、いかがでしたか?

重い話だなと気分を悪くされてしまったらごめんなさい。

でも、わたし自身の経験から、これは絶対に大切なことで、みんなにも知ってほしいなと思ったので、書かせていただきました。

 

今、となりに大切な人がいる人。

今はいなくても、これから家族を作っていきたい人。

健康に生きていきたい人。

 

もし、今までのことで、思い当たるふしがあるなら…いや、なかったとしても、受けておくべきだなと、わたしは思います。

 

みなさんの心にわたしの思いが届けばいいな。

最後まで読んでくださってありがとうございました。AYAでした。