
こんにちは、地球に恋する♡アラサートラベラーAYA(@ponvoyage)です。
さてさて、世界にはいろんなあいさつがありますよね。
「おはよう」とか「こんにちは」の言い方だけでもその国それぞれの言い方がある。
そして国によっては言葉じゃなくて体をつかうあいさつもあります。
今日はそんなフランスのあいさつ、「Bise(ビズ)」をしなかったら、友だちに「なんで無視したの?」と言われてしまった話をしたいと思います。
Bise(ビズ)ってなに?
ビズはフランスでとっても一般的なあいさつで、初めて会った人同士でも、仲良し同士でも、家族でも、老若男女だれでもします。
こんな感じ↓

右のほっぺをくっつけてチュッ、左側のほっぺをくっつけてチュッ。
ほんとうにほっぺたにブチューっとキスするわけではなくて、口で「チュッ」という感じです。これがフランスではとっても一般的なあいさつなんです!
…照れますよね。笑
日本ではこのような体を使ったあいさつはしないし、ふだん、初対面でそこまで異性と急接近するなんてなかなかないじゃないですか?ちょっとドキドキしますよね。笑
わたしもはじめはすっごくドキドキしました!女の子同士ならまだしも初めて会う男子とチュッチュなんて。いきなり顔を近づけるなんて照れちゃうぜー、と。(今は平気)
初めて会う男の人同士ではあまりしないみたいですが(かわりに握手をしている)、男女が出会うときは必ずします。恋人を連れていてもします!日本だと「あっあの女!!わたしの彼に顔くっつけて!ムキー!!!!!(▼皿▼#)」とかなりそうですが、フランスではこれが一般的なので何もなくサッパリです。男の子同士でも、仲良しならしているのを見かけます。もっともっと仲良くなると、ビズだけではなく、むぎゅ~~~っとハグしたりが加わります。
わたしはフランスに住んでから、このビズをする文化がすごく大好きになりました。
とくに家族や、大好きな友だちと会う時。大好きな友だちに会ったら、ギュっとハグしてビズする。なんだかすごく「愛」を感じるし、自分からも「大好きだよ」という気持ちを発信できる手段だなと感じます。日本に帰ってきた今、さすがにビズはしないんですが、友だちや家族に会った時、別れる時などはギュっとハグしています♡
ちなみにパリにいる時は右ほっぺた→左ほっぺたの順番にビズしましたが、南フランスへ行くとなぜか左側からのビズになります。なので右からしようとすると同じ方向に顔がいくのでお互い戸惑います。笑
ほかにも、地方によっては2回ではなく3回するところもあるそうです。なので3回すると知らずに2回で終わらせて気まずくなるシチュエーションもあるのだとか。
もくじ
日本のあいさつは「あっさりめ」
フランスに比べて日本のあいさつは・・・?
「おはよ~」とか「やっほ~」とかでしょうかね。
ビズの文化はないし、仲がよくてもハグしている人たちはあまり見かけません。
実にあっさりしていますよね。
今でこそビズに対して抵抗はなくなったし、 友だちにも家族にもハグしちゃうAYAですが、そんなフランスの文化を知る前はわたしもあっさりめの挨拶でした。
街で友だちと歩いている時に別の友だちと会った時、あなたならどうしますか?
さて、ここからが本題です。
渡仏してから3ヶ月ほどたった夏のある日。
わたしは、むこうで友だちになった男の子と道を歩いていたんですね。そしたら、なんとまあ偶然、通り沿いのレストランのテラス席で、別の友だちのフランス人の男の子(ベン)が、数名で食事をしていたわけですよ。で、お互い「あ!」と気付きました。
こんな時ってみなさんならどういう対応をしますか?
わたしはこの時、自分も別の友だちと歩いていてこれから行く予定の場所があったし、向こうも向こうで4人くらいで食事していたのでわざわざ駆け寄って長く話すこともないだろう、と思い「あ!ベン!やっほ〜!またね〜!!」と手を振って通り過ぎました。で、それについて特に何も思わなかったし、至って普通の対応だと思っていたんです。でもね、後日ベンからこんなことを言われました。
「なんであの時無視したの?」と。
…
…ん?
エ(゚ロ゚;)?????む、無視?えっと…そりゃあわたしは冷血人間で有名だけどさすがに無視とかそこまで冷血じゃないんですけど?と…。
メトロの駅のホームでこう言われ、なんのことなのか、いつのことなのかよく分からず頭の中をクエスチョンマークがいったりきたり。
で、あの時のことだ!と理解したんですが、わたしは「あ!やっほ〜!」と声をかけたので無視はしていないはずなんですよ。なので「え、無視なんてしてないよ!」と反論しましたが、なんとなーく雰囲気が悪くなってそのままベンとはあまり会わなくなってしまいました。
フランスの挨拶=ビズをする、ということに改めて気づいた
この一部始終をパリにいる友だちの日本人女性に話したら、
「あ〜…だってフランスのあいさつはビズして、友だちつれてたら紹介して、友だち同士でもビズして…だもんね」
と言われ、なるほど!!と、その時初めてベンから「無視した」と言われたことも納得がいきました。
親しい間柄だとビズは当たり前の文化のフランス。わたしは、あの時声をかけたので無視したつもりはまったくなかったけれど、ベンにとって、ビズなしで立ち去ったわたしの行為は無視したことに相当するものだったのだと。「友だちだと思ってたのに…」と思わせてしまったんだなぁ、と反省しました。
わたしは初めは恥ずかしかったビズに抵抗がなくなっていたのは事実でしたが、ただそれをしているだけであって、フランスのあいさつの文化をまったく理解していなかったのだ。とこの件で気付かされました。
もちろんプライベートなのか、ビジネスなのか、オフィシャルなのか、初対面なのか、久しぶりに会うのか…など、ビズをする状況・しない状況はいろいろあるので、一概にいつでもどこでもする、とは言えませんが、これからは友人に会ったらちゃんとあいさつしよう、と思えたできごとでした。
ちなみに恋人同士はビズしません
ビズは恋人同士では絶対にしません。むしろするとなんだか変な感じ、気持ち悪い!笑
恋人同士はふつうのキスをします。記事のさいしょの画像のカップルみたいにね♡
おしまい
書いていて、大好きな人に好きの気持ちを伝えること(恋人じゃなくても、友だちでも、家族でも!)ってやっぱり大事だしいいなぁ〜って思いました。
それではみなさん、Bonne soirée♡